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2001年09日30日(日) |
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ブルックナー 交響曲第九番 全四楽章版 日本初演 | |||
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フィリップ・ヘレベッヘ指揮ロイヤル・フランダース・フィルハーモニー管弦楽団 ブルックナー交響曲第9番 第1〜3楽章:コールス改訂・新クリティカル・エディション(2000) 第4楽章:サマーレ。フィリップ、コールス&マッツーカ校訂(1992/96/2000) |
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2001年10月03日筆 | |||
この公演は私の中でも今年の注目イベントの一つ。ブルックナー交響曲第九番の第四楽章復元版はCDでは聞いていたことがライブで聴けるとは、人生で何回もないことではないか。それもわずか数日前の9月24日(月)でのシンフォニーホールでの朝比奈隆指揮大阪フィルの同曲ハース版との聴き比べになるとは何と幸せなことでしょうか。 交通整理のような身振りのヘレベッヘの指揮の中で確実に刻む弦と伸び伸びと吹かせる金管、そしてトリフォニーホールの体積の大きさによる響きが何とも言えずによかった。第一楽章のコーダなどだんだんとテンポが落ちていくような終わり方が特によかった。第三楽章の不協和音手前もかなり余裕のある感じが耳に残る(大阪フィルでは解釈の違いと思われるが息切れがしてそうな感じ。) さて問題のフィナーレ。巨大ではあるけれどまとまった印象。ソナタ形式のあとに第一楽章第一主題が回帰。ブルックナーの交響曲に特徴的な各楽章の主題が組み合わされた部分。そして金管が活躍するコーダは交響曲第五番ほどの威力はないけれど華々しい幕切れ。ブルックナーの集大成のフィナーレという印象。ただティンパニーがかなり休んでいたのは、ブルックナーがまだ記譜していなかったのだろうか?例の主題の組み合わせでのティンパニーが妙に目だっていた感じに違和感があった。 次ぎはこの版をいつ聴けるのでしょうか? |
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