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2001年08日13日(月) |
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プッチーニ・フェスティバル来日公演「蝶々夫人」 | |||
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プッチーニ:「蝶々夫人」全曲 ステファノ・ランザーニ指揮 東京交響楽団 蝶々さん:ダニエラ・デッシー ピンカートン:ヴィンチェンツォ・ラ・スコーラ シャープレス:パオロ・ガヴァネッリ |
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2001年10月05日筆 | |||
昨年秋のハンガリー国立歌劇場来日公演につぐ来日プロダクションの「蝶々夫人」か。 いわゆる日本風の舞台美術ではなく、最低限の大道具、小道具で表現した舞台は外国人のプロダクションの場合は前回のハンガリー国立歌劇場のようにどうしても違和感が出てしまうので効果的かもしれない。とは言え、ゴローの衣装が左右で日本服、洋服となっていたりしたのは可笑しかった。 デッシーの歌声は蝶々さん登場シーンの弱音から背筋がゾクソクする感じがして惹き付けられた。シャープレスも力強くイタリア・オペラの歌声を堪能できた公演だった。 「花の二重唱」の前に舞台のクライマックスを持ってきたようで個人的に大好きな二重唱の味が薄まってしまって残念。しかし、あのピンクの照明で桜の花が大量に降ってくるクライマックス・シーンはアッと思わせた。会場からは大拍手。第二幕の場の転換シーンでは小さなたくさんの灯篭?が灯されきれいだった。その背後では女性斡旋屋が上陸した水兵へ声をかけるシーンなど挿入されていて興味をひいた。蝶々さんの子役の動きがイマイチだったのかスムーズな運びに欠けたような感じの部分もあった。この公演直前の東京公演後のマスコミ報道だと「自分が登場すると蝶々さんが可愛そうな顔になるので・・・」ということもあって、その影響か? そうそう、この公演の前夜にグラバー園へ足を運んだら、一画で当公演のウエルカム・パーティーが催されていた。まさに蝶々さんの舞台ともなるような場所からの眺めは、この公演へいい影響を与えたかと思う。 一度、「蝶々夫人」の舞台”長崎”を訪れたいとは思っていたがオペラ公演と重ねることができて本望であった。 |
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チケットケース |
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