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2000年10日22日(日) |
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蝶々さん:川副千尋 ピンカートン:グラーシュ・デーネシュ スズキ:ヴィーデマン・ベルナデット シャープレス:ミラー・ラヨシュ 指揮:パール・タマーシュ 演出:ケレニー・ガーボル=ミクローシュ |
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2000年10月22日筆 | |||
”あぁー、やっぱり”と”意外や意外”という二つの感想が入り混じった公演だっと思います。この公演は外国の歌劇場が日本ではじめて「蝶々夫人」を上演するそうで興味津々でした。相対する二つの感想もここから生まれているよう。 ”あぁー、やっぱり”。 長崎を舞台にした日本の描写を、日本人スタッフが関わっていないようなので、どうなるのか結果は、日本&中国&韓国&他東南アジアを足して割ったようなイメージ。それにしても誰もが顔を白く塗ったようそうは凄かった。そのおかげか、1幕の披露宴?へのボンゾーの乱入は非常に凄みのあるものになっていた。 ”意外や意外”。 これだけ純日本風から離れた舞台で目頭が熱くなるほどに感動できたとは。これは演出家の万国に通じる主張、そして一流という感じではないが歌手達の真剣さ、そしてプッチーニの音楽の素晴らしさだと思う。オケもいわゆるイタリアオペラ的に洗練されてはいないが、ティンパニーの一撃、蝶々さんが子供をシャープレスに見せるシーンの響きは素晴らしかった。歌手では、スズキ役の力強さが目を引いた。個人的にハマリ役は永井和子さんですが、永井さんのカヨワイ感じだが精神的に強い古風なスズキに対して、今回は腕力のある本当に力強いスズキはこれまた別な面を見せてくれたと思った。 今年は大きな歌劇場が相次いで来日する中で興味深い公演だったと思う。日本での上演だけあってプレッシャーも大きかったと思う。でも、これだけの感動を得られたのはハンガリーと日本の血の共通する部分があったかもしれない。 |
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