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2000年01日28日(金)&2000年09月16日(土) |
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2000年01月28日(金)ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場(旧キーロフ劇場) 1862年初演版による上演(演出:エライジャ・モシンスキー) 2000年09月16日(土)ムーティ指揮ミラノ・スカラ座 1869年改訂版による上演(演出:ウーゴ・デ・アナ) |
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2000年09月24日筆 | |||
私にとっての2000年のオペラ・イベントで期待していたものの一つ。なんと日本にいながらヴェルディのオペラ「運命の力」の初演版と改訂版が短期間に観られる。それもおのおの初演をした劇場の公演となれば尚更の期待! キーロフ劇場のほうはレオノーラ役がゴルチャコーワからゴルディへの変更の劇場側からの説明からはじまった。ゲルギエフの引き締まった音楽が続き終演22:30くらいも気にならなかった。舞台装置は全幕とも具体化したような一般的なもの。 ムーティ率いるスカラ座は序曲の金管の咆哮から別世界に引き込まれたような感じがした。早いテンポで颯爽とした力強い演奏。スカラ座の意向で字幕が無い分、音楽へ集中できた感じした。また4幕などほとんど舞台装置がない中で、歌と音楽ですべての物語を作る演出は素晴らしい。 さて両版の大きな違いは、「序曲」「3幕の場の順序」「フィナーレ」である。個人的にはキーロフの版に引かれた。「序曲」は改訂版が素晴らしいが、3幕の構成およびフィナーレは初演版がいい。もちろんフィナーレは全く助けのない物語になってしまうが、ゲルギエフの指揮で観てしまうと、納得性が感じられる。改訂版では、いかにもイタリア・オペラの結末という感じで、やはり上演地の好みにもよるのだろうか? それにしても悲劇を指揮するゲルギエフは素晴らしい。前回来日時の「オテロ」も素晴らしかった。ちなみに喜劇を振るとどうなんだろう?「フィガロの結婚」とか観てみたいと思う今日この頃。 |
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